元Spotify社員のMalachyte、EC向け行動AIで1000万ドル調達

元Spotify社員のMalachyte、EC向け行動AIで1000万ドル調達
画像:Malachyte公式サイトより

元Spotifyのエンジニア3人が立ち上げたMalachyte(マラカイト)は、2026年8月6日にシード資金1000万ドルの調達を発表した。共同主導したのはBessemer Venture PartnersとGradient Venturesで、Harpoon Venturesも加わった。MalachyteはECサイト向けのAIを提供しており、キーワードやタグではなく視覚情報や文脈信号から顧客の意図と嗜好を読み取ると説明する。

CEOのSidd Motwani氏、CTOのIan Anderson氏、COOのShivaditya Sinha氏という創業メンバー3人は、いずれもSpotify出身だ。Malachyteの説明によれば、3人はSpotifyで8億人超のユーザーと10億点超のコンテンツを対象に、レコメンデーションの90%超を支える行動インテリジェンス基盤の構築を担っていた。

Malachyteは自社の製品を「two-headed vector AI」と名付け、顧客の意図と嗜好を同時に評価する仕組みだと位置づけている。導入は最短7日間で完了し、ピーク時でも200ミリ秒未満の応答速度を保つとしている。

Malachyteの発表によると、Fun.com傘下のHalloweenCostumes.comでは訪問者あたり収益が31%増加した。Brunt Workwearではカート追加率が80%上昇し、Jordan Craigでは新規訪問者の訪問あたり収益が17%上昇した。調達した資金は、既存インフラの提供拡大と、商業・製品部門のシニアリーダー採用という2つの用途に充てる計画だ。

Malachyteの発表と公式サイトによると、同社のプラットフォームは2025年秋にFun.comで稼働を始め、2026年6月からはShopify加盟店向けの一般提供も開始している。2026年8月時点の公式サイトには、先述のHalloweenCostumes.comなど3社に加え、Mercado LibreやSimonなどが導入企業として掲載されている。

AlleyWatch(アレイウォッチ)によると、Motwani氏は景気後退時に顧客獲得コストが上昇する局面で、同社の技術がその打撃を和らげ、一部のブランドの生き残りを支えると述べた。

Motwani氏は、多くのブランドが顧客獲得に過去以上のコストをかけながら、既存の顧客管理基盤は「すでに認識している一部の顧客しか理解できない」まま転換を試みていると指摘している。

関連リンク

小売の記事

新着記事

AI製品・サービスの情報を、AI実装研究所に掲載しませんか?

AI導入の判断材料を探す企業担当者へ、製品の特徴や導入条件を記事・製品ページを通じて届けたい提供会社の方はご相談ください。

製品掲載について相談する →