ChatGPT、Gemini、PerplexityのDeep Researchは、どれも複数の情報源を調べて出典付きのレポートを作ります。 選び分けるポイントは、レポートの長さではなく、どの情報源を指定できるか、調査の途中で何を直せるかです。
ChatGPTは指定サイトと接続アプリ、GeminiはGoogle検索とGmailやDrive、Perplexityは公開Webを中心に情報源を扱います。 編集部は3製品の同時実機比較をしていないため、精度の順位は付けません。 2026年8月2日時点で確認した公式ヘルプの内容から、情報源、調査中の操作、出力形式、利用条件を比較します。
Web型、Notebook型、論文検索型のツールまで含めて選びたい人は、AIリサーチツールを調査対象別に比較した記事も参考にしてください。
Deep Researchは検索結果ではなく調査レポートを作る
通常のAI検索は、短い質問へ早く答える用途に向きます。 Deep Researchは、問いを小さな調査項目に分け、複数の検索と読み取りを行い、引用や出典リンクを含むレポートへまとめる機能です。
テーマに加えて、調査後に決めたいこと、対象地域、期間、優先する発行元、除外条件、返してほしい表の形を指定できます。 この情報を入力しておくと、調査計画のずれを開始前に見つけやすくなります。
出典リンクが付いていても、その主張が正しいとは限りません。 リンク先で該当箇所、発行主体、日付、対象地域を確認して初めて、社内資料に使える情報になります。
3製品の違いを比較する
公式ヘルプで確認できる機能を並べると、調査の開始前、実行中、完了後で操作の幅に差があります。
| 比較項目 | ChatGPT deep research | Gemini Deep Research | Perplexity Research |
|---|---|---|---|
| 主な情報源 | 公開Web、指定サイト、アップロードファイル、接続アプリ | Google検索、ファイル、Gmail、Drive、NotebookLMノートブック | 公開Webを中心とする多数の情報源 |
| 開始前 | 調査計画とクラリファイング質問を確認・修正できる | リサーチプランを作成し、必要なら編集できる | Research modeを選ぶだけで開始する |
| 実行中 | 進行を見ながら中断し、焦点や参照する情報源を変更できる | 公式ヘルプは開始前の計画編集を案内している | 検索結果に応じて調査の内容を自動で更新する |
| 完了後 | 引用付きレポートをMarkdown、Word、PDFで出力 | 出典付きレポートをGoogle ドキュメントへ書き出し、音声解説も作成可能 | レポートをPDFや文書へ書き出すか、Perplexity Pageとして共有 |
| 利用条件 | プランによって利用できる回数の上限が異なる | 高速モードは誰でも利用でき、有料プランは処理の上限が高い | Freeは利用回数が限られ、Proでは拡張して使える |
| モデル | 利用できるモデルはプランによって異なる | 高速モードに加え、対象プランでは思考モードを選べる | モードを選ぶだけで、使うモデルの組み合わせは製品側が決める |
この表で分かるのは、使える入口と調査の制御範囲です。 引用の正確さ、抜け漏れ、完了までの時間は調査テーマによって変わるため、比べるときは同じ入力を使って確認する必要があります。
ChatGPTは指定サイトと接続アプリを情報源に選べる
ChatGPT deep researchは、公開Web、アップロードファイル、指定サイト、有効化した接続アプリを情報源として選べます。 サイトを絞る場合は、プロンプト画面の「Sites」から「Manage sites」を開き、指定したサイトだけに絞るか、指定サイトを優先しつつ全体も検索するかを選べます。
開始前には調査計画が示され、必要ならクラリファイング質問への回答や計画の修正ができます。 実行中も進行を見ながら中断し、焦点や参照する情報源を変えられます。
接続アプリにはGoogle Drive、SharePoint、Gmail、GitHubなど複数の種類があります。 公式ヘルプは、Deep Researchが接続アプリの読み取り操作だけを調査に使い、書き込み操作は調査の中では行わないと説明しています。 利用できる接続アプリの種類は、契約プランやワークスペースの管理設定によって変わります。
GeminiはGoogleサービスを情報源に加えられる
Gemini Deep ResearchはGoogle検索を既定の情報源とし、必要に応じてGmail、Drive、ファイル、NotebookLMノートブックを追加できます。 選択した情報源だけに絞りたい場合は、Google検索を情報源から外すこともできます。
開始前にはテーマをもとにしたリサーチプランが作成され、内容を確認して「プランを編集」から修正できます。 公式ヘルプは、通常のレポート作成に5分から10分ほどかかり、複雑な調査ではさらに時間がかかる可能性があると案内しています。
完成したレポートはGoogle ドキュメントへ書き出せるほか、Canvasパネルでの共有やコンテンツのコピー、音声解説の生成にも対応します。 公式ヘルプによると、高速モードでのレポート生成は誰でも利用でき、Google AI ProとGoogle AI Ultraでは思考モードを使ってさらに質の高いレポートを作れます。 Google Workspaceでの接続可否や管理者設定は、個人向けのGoogle AIプランとは別に確認が必要です。
Perplexityは公開Webの検索と推論を繰り返す
Perplexity Researchは、検索と読み取りを繰り返しながら情報を評価し、レポートへまとめる機能です。 完成後はPDFや文書へ書き出すか、Perplexity Pageとして共有できます。
Research modeでは利用者がモデルを選ぶ画面はなく、機能側が調査に使う組み合わせを決めます。 公式ヘルプは、多くの調査を3分未満で終えると説明していますが、テーマの複雑さや混雑状況によって変わります。 Free、Proのどちらのプランでも利用できますが、公式ヘルプはFreeで使える範囲を限定的とし、Proでは拡張して使えるとしています。
引用と書き出し形式を確認する
3製品とも出典付きレポートを作りますが、書き出し先は異なります。 ChatGPTはMarkdown、Word、PDF、GeminiはGoogle ドキュメント、PerplexityはPDF、文書、Perplexity Pageへ出力できます。
引用リンクは、主張の根拠となる箇所、発行主体、日付、対象地域まで原文で確認する必要があります。 出典の数が多くても、同じ発表を参照した二次情報が重複して並んでいる場合があります。
社内データを加える前に契約と共有先を確認する
Gmail、Drive、接続アプリ、アップロードファイルを使うと、公開Webだけの調査より対象データが広がります。 自分が閲覧できる資料でも、AIの検索対象へ含めてよいとは限りません。
機密情報を扱う場合は、製品ごとの契約プラン、学習利用の扱い、保持期間、共有先、管理者ログが確認項目になります。 生成AIのセキュリティリスクと対策を使い、入力元とレポートの保存先を整理してください。
Deep Researchが作るレポートは、調査の初期整理を助ける下書きです。 法令、価格、製品仕様、投資判断に使う数字は、発行元の原文と更新日を照合したうえで、担当者による最終判断の対象になります。