Cursor(カーソルAI)とは?料金・機能・仕事での選び方

執筆・編集 AI実装研究所 編集部
Cursor(カーソルAI)とは?料金・機能・仕事での選び方
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Cursorを調べている人が知りたいのは、普段のVS Codeと何が違うのか、そして月額料金を払うと仕事がどこまで変わるのかでしょう。 Cursorは、コード補完だけでなく、質問への回答、複数ファイルにまたがる編集、コマンド実行までを1つのエディタで扱えるAIコードエディタです。 どの機能がどこまで自動で動くか、料金はAgentの利用量でどう変わるか、会社で使う時にコードやデータがどう扱われるかは、公式ドキュメントに機能ごとの説明があります。 以下は2026年8月2日時点でCursor公式サイト(cursor.com)が公開している情報に基づき、機能、料金プラン、モデル、対応環境、データの扱いを整理したものです。

CursorはVS Codeを土台にしたAIコードエディタ

Cursorは、Anysphereが開発しているコードエディタで、VS Codeのコードベースを土台にしています。 そのため、VS Codeのテーマ、キーバインド、拡張機能をそのまま持ち込め、操作を一から覚え直す負担を抑えられます。

VS Codeとの違いは、AIが後付けの拡張機能ではなく、エディタの中核として組み込まれている点です。 公式ドキュメントでは、次の行や編集候補を予測するTab、コードについて質問するAsk、選択範囲を書き換えるInline Edit、複数ファイルを変更するAgent、クラウド上で作業するCloud Agentsが説明されています。 公式ドキュメントはcursor.com/docsにまとまっており、機能ごとの使い方が公開されています。

Cursorを含む複数のAIコーディングツールの立ち位置を先に比べたい人は、AIコーディングツールをエディタ型・CLI型・拡張型で比較した記事で候補を絞れます。

Tab・Ask・Inline Edit・Agent・Cloud Agentsは操作範囲が違う

Cursorの機能は、AIへ渡す作業範囲の広さで整理すると分かりやすくなります。

機能 何をするか 変更する範囲 会社利用で見る点
Tab 直近の編集、周囲のコード、リンターのエラーをもとに次の編集を予測する カーソル周辺、複数行、複数ファイルにまたがる場合もある 型や既存APIとの整合
Ask ファイルやコードベースについて質問に答え、計画を作る(ファイルは書き換えない) 変更なし 説明と実装が一致するか
Inline Edit 選択したコードを、指示どおりにその場で書き換える 選択範囲 周辺コードへの影響
Agent 独立してコーディング作業を完了させ、ターミナルコマンドの実行とコードの編集を行う 複数ファイル 変更ファイル、実行コマンド、テスト結果
Cloud Agents 独立したVM上でリポジトリを操作し、プルリクエストまで作る リポジトリ全体 接続先リポジトリとPRの差分

公式ドキュメントによると、Tabは「直近の編集、周囲のコード、リンターのエラー」をもとにコードを提案し、次に編集する場所や複数行の編集、importの追加、ファイルをまたぐ編集まで予測します。 Askはファイルを書き換えず、選択したコードやプロジェクトについて質問に答える機能で、コードベース全体を検索して回答に使う参照方法も用意されています。 Inline Edit(Cmd+K、Windows/LinuxではCtrl+K)は「選択したコードに指示を与えると、その場で編集を適用する」機能です。 Agentは、公式ドキュメントの説明では「複雑なコーディングタスクを独立して完了させ、ターミナルコマンドを実行し、コードを編集できるCursorのアシスタント」であり、1つのタスク中にツールを呼び出す回数に上限はないとされています。 Agentが作った変更は差分として表示され、採用するか破棄するかは利用者が選べます。

Cloud Agents(以前はBackground Agentsと呼ばれていた機能)は、独立したVM上でリポジトリを操作し、開発サーバーを起動してブラウザでUIを確認するなど、変更を検証してからプルリクエストを作成します。 チームで設定したMCPサーバー(HTTP、stdioの両方式に対応)を使って外部ツールと連携することもでき、作成したプルリクエストのCIが失敗した場合は自動で修正を試みます。 作業中のスクリーンショットや動画などの証跡は、推測しにくい長いURLとしてプルリクエストの説明に埋め込まれ、必要なら利用者がエージェントのリモートデスクトップを引き継いで操作できます。

ターミナルで同様の操作をしたい場合は、Cursor CLIというコマンドライン版のAgentが用意されており、GitHub Actionsなどの自動化にも組み込めます。 公式ドキュメントによると、Cursor CLIはmacOS、Linuxに加え、WindowsではWSL経由のインストールと、PowerShellを使うネイティブインストールの両方に対応しています。

コードベースの索引と文脈の扱い

Cursorはプロジェクトを開くと、ワークスペース内のファイルからベクトル埋め込みによる索引を作成します。 公式ドキュメントでは、この索引作成の際に「ファイル名やソースコードそのものを保存せずにエンベディングを作成する」とされ、ファイルパスはサーバーへ送られる前に暗号化され、ファイル名は難読化、コードのチャンクは暗号化されると説明されています。 コードの内容は平文で保存されず、索引作成中だけメモリに保持され、その後破棄されるとされています。

対応モデルは2つの利用量プールに分かれる

公式ドキュメントによると、Cursorのモデル利用は月次でリセットされる2つのプールに分かれています。 1つはCursor Modelsプールで、Cursor Grok 4.5とComposer 2.5が含まれ、比較的多くの利用量が付与されます。 もう1つはOther Modelsプールで、特定のサードパーティモデルを選んだ場合、そのモデルのAPI料金でこのプールから利用量が引かれます。 公式ページに一覧されているOther Modelsには、OpenAIのGPT-5系、AnthropicのClaude Opus 5やClaude Sonnet 5、GoogleのGemini 3系など、複数社のモデルが含まれています。 Pro以上のプランには、このOther Modelsプールに一定額の利用枠が含まれています。

利用できるモデルの種類やバージョンは更新が早いため、最新の一覧はCursorの公式モデルページで確認してください。

料金プランはAgentの利用量枠で分かれる

2026年8月2日に確認した公式料金ページでは、個人向けプランはすべて月額20ドルから始まり、Agentに使える利用量の枠で上位プランが分かれています。

プラン 公式表示の料金 主な範囲
Hobby 無料 クレジットカード不要、限定的なAgent利用、Composerへのアクセス
Pro 月額20ドル フロンティアモデルへのアクセス、Bugbot(使用量ベース課金)
Pro+ 月額60ドル ProのAgent利用枠の3倍
Ultra 月額200ドル ProのAgent利用枠の20倍、新機能への優先アクセス
Teams Standard 1人あたり月額40ドル 一括請求と管理、チームマーケットプレイス、Bugbotによるエージェント的なコードレビュー
Teams Premium Standardより上位 StandardのAgent利用枠の5倍
Enterprise 個別見積もり プール利用、請求書・発注書対応、SCIM、監査ログ

表示価格はすべて税別です。 Bugbotは、Hobbyを除くPro・Pro+・Ultraでは使用量に応じた課金で利用でき、Teams Standard・Premiumではエージェントによるコードレビューとして含まれています。 価格やAgent利用枠は変更されることがあるため、契約前にはCursorの公式料金ページで最新の表示を確かめてください。

Privacy Modeは学習利用を止めるが処理自体は残る

公式のセキュリティ説明では、Privacy Modeを有効にすると、Cursorとモデル提供者はそのコードデータを学習に使わないとされています。 Privacy Modeは無料ユーザーとProユーザーのどちらも設定でき、チームやEnterpriseの管理者は組織全体へ適用できます。 新しく参加したチームメンバーは、チームのPrivacy Mode設定をそのまま引き継ぎます。

ここで管理されているのは学習への利用です。 コードベースの索引作成、Askでの質問、Agentの実行では、処理に必要なデータがCursorのサービスを経由します。 そのため秘密鍵や顧客データはリポジトリへ置かず、どのリポジトリとモデルを利用してよいかは管理者が決める運用にする必要があります。

会社全体で入力データや外部連携をどう管理するかは、生成AIのセキュリティリスクと対策でも扱っています。

会社導入で確認する管理機能とセキュリティ

Cursorのセキュリティページでは、SOC 2 Type IIの証明レポートを取得しており、trust.cursor.comで請求すれば確認できるとされています。 外部によるペネトレーションテストも年1回以上実施するとコミットしています。 保存データはAES-256、通信はTLS 1.2以上で暗号化されると説明されています。 Cursorが公開しているData Processing Addendum(DPA)は、GDPR、CCPA(カリフォルニア州の消費者プライバシー法)を含む複数の地域のプライバシー関連法へ対応する内容としてまとめられています。

法人向けのEnterpriseプランでは、SSO(Okta、Azure AD、Google Workspaceなどの主要IdPに対応)を必須にしてローカルログインを無効化したり、SCIMによるユーザーの自動追加・削除を設定したりできます。 管理者はロールごとの権限、利用してよいリポジトリ・モデル・MCPサーバーの許可リストや禁止リストを設定できます。 監査ログでは、ログイン・ログアウト、ユーザーやロールの変更、APIキーの作成・失効、チームの支出上限変更、リポジトリの作成・削除、Privacy Modeの変更などが記録され、管理者は日付範囲やイベント種別で絞り込んでCSVに書き出せます。 公式ドキュメントでは、Agentの応答や生成されたコードの内容自体は監査ログに記録しないと明記されています。 Cloud Agentのサンドボックスについては、ネットワークアクセスをsandbox.jsonで指定したドメインに限定する設定、その許可リストとCursorの既定ドメインを組み合わせる設定、すべてのネットワークアクセスを許可する設定など、複数の段階から管理者が選べます。

Enterprise向けにはCMEK(顧客管理キーによる暗号化)が用意され、埋め込みデータやCloud Agentのデータを自社の鍵で暗号化し、鍵のローテーションやアクセスを管理できるとされています。 一方で公式ページの説明では、CursorはSOC 2認証済みのAWSインフラ上で稼働しており、オンプレミスでの提供は現時点で行っていないとされています。 この構成は更新される可能性があるため、自社のインフラ要件と一致するかは導入前に公式ページで確認してください。

対応環境

Cursorのデスクトップ版エディタは、macOS、Windows、Linux向けに配布されており、Linux向けにはdeb、rpm、AppImageの各形式(ARM64、x64の両アーキテクチャ)が用意されています。 ターミナルから使うCursor CLIは、macOS、Linuxに加え、WindowsではWSL経由のインストールとPowerShellによるネイティブインストールの両方に対応しています。 Cloud Agentsは独立したVM上で動くため、ローカル端末を起動したままにしなくても、複数の作業を並行して進められます。

公式情報

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